「ん?何、琥侑」
不機嫌そうな琥侑に理英子さんは爽やかな笑顔を見せる。
……そういえば。
琥侑さっきからずっと理英子さんの横にいたのに喋ってなかったな。
なんて思いつつ、琥侑をジッと見ているとふいに視線がぶつかった。
「……なに見てんだよ」
「ご、ごめんっ‼」
琥侑のあまりの視線の鋭さに、あたしは思わず謝ってしまった。
ていうか琥侑……
昨日と全然態度違うんですけど。
もしかして……
昨日の事ってあたしの夢だったとか!?
でも、夢にしてはリアルだったような……。
「……ババァもういいだろ?」
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