「へ?もう行くんですか?」 人の家だということもあり、やっぱり独りになるのって寂しい。 そんなあたしのことを解ってか、莉那さんはそっと笑いかけてくれた。 「後でご飯もってくるから!」 ――――― ――― 雨音が耳にこだまする。 未だ外は大雨。 雨って何だか哀しい。 真っ暗で冷たくて、本当イヤになっちゃうんだよね。 莉那さんが部屋を出てからもう30分が経とうとしている。 その間、あたしは部屋にあったテレビでお笑い番組をただボーっと見ていた。