だから、お前はほっとけねぇんだよ



――――――――
―――――



ザーザーと激しい雨音が聞こえる。



「……ん」



重たい瞼をゆっくり開くと、目に映るのはどこかの天井。


……?


不思議に思って寝転んでいた体を起こした。



周りを見渡してみると、見たことも無い和室。

ふすまから漏れる光だけが、明るい。



……あれ?

あたし、さっきまで店内に居たはずじゃ……




その時

見つめていたふすまが突然開いたので、あたしはビクンと肩を動かした。