何か、いつも通り。 琥侑はちゃんと会話してくるし…… 相変わらずな態度だし…… 「……はぁ」 店のトイレで着替えながら(何故か更衣室がココには無い)あたしは深い溜息を吐く。 さっきからブラウスのボタンを開けたり閉めたりを繰り返している。 『忘れるなんてできねぇんだよ‼』 あのときの琥侑の声、確かに真剣だった。 『っいや‼』 見たことも無いような悲しい顔だった琥侑。 ……でも、琥侑にはもう過ぎたことなのかな。