サボったはいいものの、バイト以外の予定がないあたし。



ゆっちは今日なっちゃんとデートだって言ってたし、相談には乗ってもらえない。

かといって、クラスの他の女友達には言えないし……。



……残された選択は――










学校近くのファミレスで、あたしは頼んだアイスコーヒーを飲んでいた。

ここに来て、もう10分が経とうとしている。



「珍しいね、ヒメちゃんが会おうって言ってくるなんて」



爽やか笑顔で近づいてくるのは……

がっくん。