――キーンコーンカーンコーン…… やっと終わった。 どうしよう…… ものっすごい疲れた…… 「ねぇねぇ、観月サンっ」 「へ……」 突然話しかけてきたのはアイツにさっき声をかけていた、ちょんまげ男子。 絶対この人、クラス対抗で燃えてそう…… つーか、話しかけてこないでよ…… あんたもどーせ“こう”と同類でしょ。 「すごいねー琥侑ちゃんと言い合うとか」 「……あ、ははっ」 苦笑いのあたしに爽やかな笑顔を振りまく、ちょんまげ男子。 どうやら、悪い人ではなさそう。