「っいや‼」



――ドンッ‼

鈍い音をたてて、琥侑は後ろへと少しよろけた。


押したのは……あたし。



「あ……」



顔を歪ませた琥侑。

その原因は紛れもなく、拒んだあたし。






……二人の間を、闇が包む。


目の前が真っ暗になった。



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