「んー?さっきのアレって修羅場なのかなって思ってね」
「っな!?」
あたしはギョッとした顔をがっくんに向けた。
相変わらずがっくんは、爽やかな微笑みを見せたまま。
「何で助けてくれなかったのー‼」
たくさんの人がごった返す海岸だという事もすっかり忘れ、あたしはがっくんに叫ぶ。
「だってヒメちゃん嬉しそうだったじゃん。琥侑と密着してて」
「ちょ、何言って……っ!?」
「違うの?」
慌てるあたしを見ても、やっぱり笑顔を崩さないがっくん。
そんながっくんに勝ち目が無い気がして、反論を止めた。
「……知ってるんだ、あたしの気持ち」
少し自棄になりながら、がっくんに聞いてみる。
「まーヒメちゃんわかり易いし」
……わかり易いんだアタシ。
「でも俺が気づいたおかげで、夏休み一緒にいられるじゃん?」


