「はー……」
……ダメだ。
さっきのダメージでヘロヘロになったあたしは力尽きてしまい、その場にしゃがみ込む。
ドキドキしすぎて心臓……痛いし……
「ヒメちゃーん」
海岸のど真ん中でしゃがみこんでいるあたしに、声をかけてきたのはがっくん。
「あーがっくん……やっほー」
「やっほー。って、何してるわけ?」
「ちょっと飲み物買おうと思って……ね」
小さな声で答えると、がっくんはにっこりスマイルであたしを見下ろす。
その笑顔、完璧すぎて何だか怖いくらい。
「じゃあ俺もついて行こうかな」
「はい」と彼は手を差し伸べて、あたしをゆっくり立ちあがらせた。
そして断る時間もないまま、あたしはがっくんに連れられ歩き出す。
がっくんって
……何だか謎なヒト。
……しばらく並んで歩いていると、がっくんの視線があたしに向いている事に気が付いた。
「……なに?」


