次に立ったのは獣耳の生えた少女。
「はーい、あたしはケットシー、ベルデの森の長の代理で来たクワオア・ベルデよ。よろしく頼むわね」
ケットシーは獣耳、尻尾を持つことが特徴だ。
普段森に生活しており、サバイバル能力に長けている。
術やまじないをかけることでChange“変化”という力をつかうことができるのだという。
次は気難しそうな背の低い偉丈夫。
「ワシはドワーフ、マホンの洞穴で暮らしとるやつらの長、ダイモス・マホンだ。まあ、ドワーフは知っとるだろうがな。」
ドワーフはずんぐりむっくりとした体型の者が多い。
洞穴で生活しているものが多いが、一部は手先が器用という特徴を活かして街で暮らしているため、私でも知っていたくらいに知名度は高い。
その後座ったまま紙を掲げたのは魚の尾を持つ美女だ。
『私はマーメイド、メルレア・アズゥです。アズゥ海を統治しています。』
マーメイドは海で生活している種族で、藍色の瞳に魚の尾を持つ。また、この種族もヴァンパイアと同様長寿であり、そして知能が非常に高い。
上半身は人間と一緒で、一時的にならこのように陸上でも生活することはできる。
水中ではBubble“泡”の力でドームのようなものを創り出して、その中に入って暮らしているのだ。
そして、この種族は一様に喋ることができないらしい。


