妙に冷たい唇と熱の篭った舌が相俟って、脳が痺れたような錯覚を起こす。

何で、どうして、なんて疑問が頭から綺麗に消え去っていく。

彼の手が乱暴に服を弄っていく。

倫理なんて存在しない。

初めて知る荒々しい彼を感じながらも、箍が外れたように私も彼のベルトに手をかけた。

貴方がくれる背徳の気持ち良さは何にだって勝てはしない。