GUILTY of JUSTICE TARGET NO-01

「何かの取引をしているのを目撃したんだってよ。」

「えぇ、大金を受け取っているのが見えました。」

ジークは眉をしかめていった。

「けど、だれが何のためにしたのかは全く分からねぇ。

分かってんのは受取人の手下の顔とお金の代わりに黒い箱を渡した男の顔くらいだ。

そん時にジークは気付かれて危うく殴られそうになってたんだよな?」

湖坂が困ったような顔をして口挟む。

「そこをお二人に助けていただいたのです。」

「よく言うよ。ジークに声かけるまで俺たちだって分からなかったくせに。」

炎道は口を尖らせた。

「それは・・本当に申し訳ありませんでした。

何も薄暗くて顔なんぞ見とる余裕もなかったもんで。」

「それ以上口を開かない方がいいぜ?矛盾してきてるよ。」

湖坂はクスっと笑いながら言った。

「そんなことがあったんだ、なんか大変だね。みんな気を付けてよ?」

裏の世界で生きていくのは大変そうだな・・・。

「それにしても、神崎。お前ずっと笑ってんな。」

え、唐突過ぎ。何よ急に。まぁ、どーせ私は笑うことしかできないよ。

「ペテン師だから仕方ねぇ。」

炎道が当然だろとでもいうように答えた。

何も返せなかった。