GUILTY of JUSTICE TARGET NO-01

炎道は嬉しそうだった。

「引き続き偵察頼むよ。」

「あ、そういえば二人とも学校別々なんだね。」

私は頭の中に残っていた疑問を唐突にぶつけた。

「まぁな。色々あるときは入れ替わったりしてるけど。

基本俺が正進中学。で、乙浪が東義中学だ。」

えぇ!とうぎ・・。

「東義って・・。あの、エリート校。

頭脳の秀才のたまり場じゃん・・。」

「大げさだ、クズ。」

湖坂がため息をつきながら否定した。

いや、決して大げさではない・・。

「あれ、言ってなかったのか、乙浪。

お前が頭脳抜群、俺が運動抜群。ってこと。」

炎道・・・自分で言うな・・・ガキ。

湖坂の頭脳が優れてるってのは納得。

おかげレポートの成績めっちゃ良かったし。

「通りで図書館では分かりやすかった・・。」

「クズだからバカなんだろ。」

あー、分かったから。うるさいな。

湖坂ってどうしてここまで否定するの?

素直に受け止めればいいものを・・。

分からないことだらけの私は質問を続けた。

「後一人っていったけど、どういう能力が必要なわけ?」

「別に、これって訳はないけど、

技術面なら、機械関係が強いやつは欲しい。

凄腕ハッカーとかな。」

炎道は楽しそうに理想を語った。

「あと、情報量が半端ないやつとか、

変装させる技術を持ってるやつとか。」


湖坂も冷静ながらに理想を語った。

ほんとにそんな凄い奴いる訳?

「能力で言うと・・俺が鼻で、

乙浪が耳、綾瀬は目で神崎が人を詐欺るペテン師だろ?

となると、予知能力とか?」

「だな。予知能力欲しい。」

欲張りすぎでしょ、二人とも・・

「へぇ~。いるの?そんな奴?」

私が興味なさげに聞いた。

「俺らがいるんだ、いてもおかしくない。」

「そうですか。」

私は炎道の自信たっぷりな回答に呆れながら答えた。

すると炎道が私の方へ向き直った。