鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!



『2–4 水門南』


短い。短すぎるよ、みっちゃん!
私まだ心の準備できてないよ!?


……まぁ、そんな事言える状況じゃない訳で。

皆んなの視線が突き刺さる中、周りの目を見ないように自己紹介する。




私で最後だったらしく、私の次に中嶋君が自己紹介をして、その他の男子に続いていく。




『2–1 斉藤昴』



その中で、中嶋君意外に聞き覚えのある声が聞こえて、思わず顔を上げる。


顔を上げて声のした方を見ると、案の定斉藤君で、私と目があった斉藤君も不思議そうに私を見る。


多分、言いたいことは同じだと思うよ?



だって、斉藤君、合コンとか来なさそうなんだもん。


多分、飛鳥ちゃんがあんなに自信満々だったのは斉藤君達のクラスだったからかな⁇




男子の自己紹介も終わり、男女5人ずつの合コンが始まってしまった。



……うん、歌うのだけは避けたよ?
風邪気味で声が出なくてって言って。