鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!




『飛鳥ちゃん、今日ってどのクラスがいるの?』



そう言えば…と思って飛鳥ちゃんに聞くと、なぜか自信満々の笑みを浮かべた飛鳥ちゃんが、秘密と呟いた。



秘密⁉︎

いや、別にそこまで知りたいわけじゃないからいいんだけどね?


そこまで自信満々の笑みを浮かべられたら、少しは気になるよ!



『もう分かるから、ね?』


そう言って立ち止まった飛鳥ちゃんは、手前にあったドアを思いっきり開けた。



『これで皆揃ったね?
じゃあ始めようかー!』



私達が最後だったのか、既に席は大体埋まっていて、既に来ていた人達の視線が突き刺さった。



もしかしなくても、これってもう目立たない地味ルート絶たれちゃったんじゃない?


既に見られてるし…何か、目立ってるし。



しかも‼︎
注文係をしようと思ってたのに、ちゃっかり料理まで運ばれてきてるし…。



バレないように小さくため息をついて、みっちゃんの横に座る。



『じゃあ、自己紹介しようか‼︎

私は、2–4の橋本飛鳥です!』



女子から自己紹介をするらしく、元気よくそう言った飛鳥ちゃんの後に、女の子数名が自己紹介していく。