『……来てしまった』



そう呟きながら肩を落とすと、隣にいるみっちゃんが呆れたように笑った。



『あ‼︎ 風花、南ー!』


私とみっちゃんを見つけた飛鳥ちゃんが、私たちを見ながら走り寄ってくる。



『来てくれてありがとう!』



……カラオケは嫌だけど、今回は飛鳥ちゃん喜んでるしいいかな⁇



『いえいえ』



笑みを浮かべながらそう答えると、私とみっちゃんを引っ張ってカラオケ店に入っていく飛鳥ちゃん。



……え、もう?
他の人達、全然来てないけどいいのかな⁇


『皆は先に中入ってるから居ないんだよ』


『え?』


『風花、声に出てたわよ』




心の声に返事した飛鳥ちゃんに驚くと、みっちゃんがそう言って教えてくれた。


声に出てたんだ⁇
全然気づかなかったや。