鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!






『終了〜! みんなお疲れ!』



大きくそう言った祐希君に、周りからお疲れと声が上がる。



……やっと終わった。


『風花、お疲れ』


『みっちゃんもねー…疲れたよ』


各自で帰ってもいいと言われ、みっちゃんと2人で帰ることにした。



『私で良かったの? みっちゃん』



『当たり前よ。
明日一緒に回るのよ? ずっと一緒にいたら疲れるわ』



あいつは馬鹿だから大変なのよ…と言ってため息をついたみっちゃんを見て、思わず私の口角が緩んでしまう。



『……何笑ってるのよ』



『だって、みっちゃん口角上がってるよ?
ニヤけてるのバレバレだもん』




みっちゃんがこんなにもわかりやすいなんて意外だけど、可愛いし。



良いもの見れた!



『じゃあ、明日ね!』


『ええ。楽しみなさいよ? 風花』


『うんっ!』




途中でみっちゃんと別れて、1人明日の事を思い浮かべながら歩いていく。



ピコンッ



……メール?



みっちゃんかな?



立ち止まってスマホを開くと、表示された名前はみっちゃんではなく斎藤君で。


慌てて内容を見るためにメールを開く。