湊さんに渡された制服を受け取り、渋々と更衣室に向かう。
斉藤君が私に教えてくれる人…⁇
あの、仏頂面で冷酷王子の斉藤君が⁇
それもビックリだし、斉藤君が湊さんの所でバイトしてることにもビックリだよ。
お願いされて入ったバイト先に、今日初めて話したような、それも少し苦手な人と同じバイト先だなんて。
まるで、ドラマみたいな偶然だよね…なんて思いながら、学校の制服からバイトの制服に変えていく。
『これでよし…と!』
白のワイシャツの上から、スカートになっている黒のエプロンを身につけて、髪の毛をきつく縛る。
学校ではおろしてるんだけど、バイトだからしかたないしね?
最後に鏡でチェックして、ゆっくりと更衣室の扉を開けると、斎藤君だけが残っていた。
『終わったか?』
えーっと…これは、準備終わったか? として受け取ってもよろしいんでしょうか?
言葉足らずだよ、斎藤君。



