『……ん? そう言えば、待ち合わせ場所とか時間とか…色々決まってないよね?』
出来上がったケーキを運びながら、ブツブツと一人言を呟いて歩く。
あ、でも、連絡先交換したし、メールとかで連絡取ってもいいのかな?
今日終わったら連絡してみよう。
『祐希君、作り足し終了しました〜』
指名が入ったのか、丁度みっちゃんに指示を出していた祐希君に箱に入れたケーキを渡す。
『ホールで作って良いんだよね?』
『後で切るからそこまで変わら無いし。
ありがと、風花』
ケーキを受け取って、冷蔵庫の中に入れた祐希君が、そう言えば…と声を上げる。
『斎藤、来てなかった?』
『斎藤君なら来てたけど…用事あった?』
『……いや、用事では無いかな。
ちょっと聞きたかっただけだから』
そう言った祐希君に軽く頷いたタイミングで飛鳥ちゃんに呼ばれて、そのまま指名されたテーブルに向かった。
……祐希君、何か言いたげだったけど。
やっぱり斎藤君に何か用事があったんじゃ無いのかな?
『風花?
そんな所で突っ立って、どうしたのよ?』
『え? あ…考え事してただけ!』



