まるで心の中の声に反応するような返答に斎藤君を見ると、自分の口を指して口角を上げる。
あ…これはアレだよね?
口に出てたパターン…!
『あ、それと。
明日の事忘れんなよ?』
明日?
明日、何かあったっけ?
明日と言えば、2日で終わるこの文化祭の最終日でしょ?
後、折角の出番なしなのに、みっちゃんが中嶋君と回るから1人なんだよね。
『……あ、そうだったね』
だから、私は斎藤君に回ってってお願いしたんだった。
忘れてないよ⁉︎ うん!
ただちょっと、今はケーキのことで頭がいっぱいだっただけだから!
『……忘れてた?』
『まっ…まさか…!』
『嘘下手すぎ。もろ、噛んでるけど?』
そう言って、私を見ながら少し考えるそぶりを見せた斎藤君の目が、一瞬輝いたような気がして。
嫌な予感がして、恐る恐る斎藤君から視線をそらす。
これは、絶対ダメな展開のやつ…だよね?
何かを企んだようにゆっくりと私に近づいてくる斎藤君から、慌ててボウルを置いて距離をとる。



