鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!




『あ…風花。そろそろ休憩終わりよ⁇』


『え⁉︎ まだ食べてない!』



みっちゃんの言葉に持っていたスマホで時間を確認する。


あー…本当に30分のお昼休憩終了時間が迫ってるよ。



30分しかないのが悪い!
短過ぎる‼︎



まぁ、その代わり明日は休みなんだけど。


『ほら、行くわよ?』


『分かったー…クッキー持ってく』



いつの間にか食べ終えていたみっちゃんに、慌ててクッキーを袋ごと掴んで立ち上がる。



『ごめんっ、これあとで食べるね‼︎』


『ああ。
午後、頑張れよ』



『了解しました、斎藤隊長‼︎』



斎藤君に向かって敬礼しなながらそう言うと、斎藤君が驚いたように目を見開いた後、喉を鳴らして笑った。



『馬鹿な事してないで、行くわよ』


『待ってよ、みっちゃーん!』




馬鹿な事ってひどいなぁ…。
だって、仕方無いよね⁇
楽しいし、偶にはふざけないと〜。