鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!




何気無い一言のような言葉だったけど、私も2人も衝撃的だったみたいで。


その場の空気が変に固まった。



……周りのざわつきと私達の静けさがあまりにもミスマッチ過ぎて、居心地が悪くなる。




『……連絡先、俺知らないんだけど』


『俺も! てか、今携帯持ってるからさ。
赤外線でちゃちゃっと交換しねえ?』



確かに斎藤君のも中嶋君のも連絡先知らなかったし、教えてもらえるなら良いよね⁇


『いいよー♪』


『なんか嬉しそうね、風花』




それに、斎藤君ともメールが出来るってことだもん。喜ばないわけが無いに決まってる。



思ってたとしても言わないけど‼︎



『連絡先に人が増えるのは嬉しいもん』




本音を言わないのは、みっちゃんにはバレてるはずだけど、斎藤君には少し意地悪してみたいし。


それに、そんな恥ずかしい事言えるわけがない。