『……そのまま来たのか⁇』
『うん。この後も入らないとだし』
『そうか』
そんな私と斎藤君の会話に、中嶋君とみっちゃんが何かコソコソと話しているのが聞こえてくる。
(よく会話成立するわね?)
(俺でも今のは分からなかった)
2人して、何のこと言ってるんだか。
首をかしげて2人を見る私とは別に、面白くなさそうに睨みつける斎藤君を見てますます分からなくなる。
…うん、考えるのやめよう。
視線が突き刺さりすぎて怖いから、速く注文したほうが安全な気がするもん。
『斎藤君。
ステンドグラスクッキー、頼んでもいい?』
『……ああ』
『じゃあ…私はチーズケーキで』
『承りました』
またまた芝居のかかったセリフを言った中嶋君に、私を含めた3人の頭の中にクエスチョンマークが躍る。
『……真翔。それってホストって言うより執事よ?』
『私も思ったけど…やっぱりそうだよね?』
『……同じく』



