好きだよ。先生。

「あ､図書委員の子やんな？」
「はい。そーです！」
「こいつの言ってる通り､来たらええやん！俺テニス全然知らんし､なめられてるからユルイで？」
「そーですよ！将司も言ってるんだし！」
「んー､どーしよっかなぁー。でもなぁ」
「ほらほら｡そーやって喋る時間があったら打ちにおいで」
(正直､麗香は行きたい。なんせ雰囲気イケメンがいるから…)
ｺｿｺｿｺｿ…
「こず､行かへん？」
「えぇ。嫌やわー」
「お願い！10分だけでも良いから！」
「しょうがないなー」
「それなら行きます！」
「おいでおいでー」
テニスコートに向かう途中。
「麗香､先生がおるからやろー」
「…え？笑」
図星…
「まぁええやん！10分やん」
とテニスコートに。
でもラケットがない！
「先生､でもラケットないですよー。」
「ほんまやなぁ。俺のラケット貸したるわ」
と麗香に渡してくれた。
(麗香に？やったぁ！！)
「え､良いんですか？」
「えよえよ！俺テニス出来へんし。」