「あ、あの・・・おばさん」
「ん?なにかしら?」
「私が、料理下手なの知ってるでしょう?」
「ええ、そうよ」
「だったら、なんで・・・」
「だって、女らしいとこ、見せたいじゃない」
おばさんは・・・私が思ってもないことを閃く。
そうゆうのって羨ましいんです。
「あ、私・・・やる」
「ええ、分かったわ。そうねぇ、明日のお弁当を作る?」
「あ、はい・・・」
全く、嫌な予感しかしない・・・。
感じがするなぁ。
まぁ、私が悪いのがいけないんだけど。
なんか、ねぇ?
って、感じなの。
「じゃあ、しずちゃんはこっち切って」
「あ、はい・・・!」
料理って、というか私は作るのが好きなんだけど、同じ料理なのになんでここまで違うのかなって思ったりもする。
「あ!しずちゃん、それ・・・」
「?」
目を逸らした瞬間、ブシュと感じの悪い音がした。
おまけに、私の指が痛い。
ああ、やってしまった。
手を、切ってしまった。
今、噴水状態だ。


