「待っててね。今逝かせに行くから」

《待って!!!! 本当ごめんって!!!! 契約してから知ったことなんだよ!!》

「別にアイドルやらせる必要ねぇだろ!? 女嫌いなら尚更!!!」

《だってぇ……》

キモ!!!!!!

「そんな声出すなクソジジィ」

ほんとキモい。

《でもお願いいいよね? いいって言ったから……》

「それは最後まで面倒見ますよ。だけど今度覚えとけ」

そう言って電話を切った。

「えっと……」

あ~。

なんか申し訳ないね……。

「悪いけど私があんた達の作詞作曲担当だから。よろしく」

「はぁ……」

やって行けんのかこれ……。

「メンバー全員女嫌い?」

「あぁ……」

話し方素っ気ねぇ……。

アイドルやんだろうが……。

女嫌いでどうすんだよ……。

「はぁぁぁぁぁぁ……」

でっかい溜息をついた。

まぁマネージャーやれって言われてるわけでないし。

「あんたらには極力関わらないようにする。まぁ、曲に関しては別だけど」

何睨んでやがる。

父さんを恨め。

もしくはアイドルになるうとした己を恨め。