「隣の子は...彼女?」
「あんたには関係ねぇだろ」
「......そうか。零央にそう言われるとはな」
〝これでも父親なんだけどな〟と、力無く呟いた言葉に目を見開く。
...れおちんのお父さん...?
ということは、この人がれおちんのお母さんの再婚相手の人ってこと...?
横にいるれおちんに視線を向けても、私とは目が合わない。
真っ直ぐ、お父さんを見つめている。
...口調変わってるし、態度は堂々としてるけど、きっと内心では動揺してる。
「それで、何の用なんだよ」
「ただの通りすがりに零央を見つけただけだよ」
通りすがり?
...そんなことがあるものなの...?

