「そういえば──お酒って作るのに何の材料がいるんだ?」 隣を歩くれおちんに視線を向けると、よく分からないっといった表情を浮かべている。 「んー、まずれおちんは何のお酒が呑みたい?」 「んー、俺はリンゴ酒かな」 リンゴ酒か、いいね。 「それならまずリンゴが必要だね」 リンゴがないと、リンゴ酒なんて作れないし。 「たしかに」 「あとはホワイトリカーと氷砂糖かな」 量は目分量でなんとかなるから、買うだけ買えばそれでいい。