「はいはい。まぁとりあえず上がってコタツで温まってて」 ドアを閉めると鍵をかける。 「......ありがとう」 弱々しく、だけど嬉しそうにそう言ったのに少し胸がドキッとした。 ......何で今ドキッて......ドキッてしたの......? 違和感を感じながら、台所に立つ。 ......とりあえず数日間何も食べてないって言ってたから何か作らなきゃね。 胸に残った違和感をかき消すように、頭を振った。