「よし、そろそろちゃんと支度しないとね」
私の背中をポンッと叩いて立ち上がろうとするれおちん。
「ん、もうちょっとこのまま」
ぎゅーっとれおちんに抱きつく。
まだしばらくこのままでいたい。
長い間れおちんに抱きついてなかったし。
就職先が決まるまで毎日忙しそうなれおちんだったから。
こんなふうに、ゆっくりできるのが久々に感じられる。
「......今日ははなりん甘えてくるね」
どうしたの。と言って頭をなでなでしてくれるれおちん。
「寒いから湯たんぽれおちんから離れたくないだけ」
「...人を湯たんぽ扱いしない」
これがね、湯たんぽれおちん意外と温かいんだよ。

