やっぱり夏の海は風が吹いていて心地がいい。
夏休みに入ったのはいいが、特にすることがなく今日は海に来てしまった。
夏休みにすること…。
強いて言えば、友達とサッカーをすることだ。
しかし今日は部活仲間のやつが家族旅行に出てしまったため俺は5日間暇な時間を過ごさなきゃいけなくなってしまった。
「あーあ、彼女でもいればなぁ」
今俺は高校3年生だが、生まれてから一度も彼女ができたことはない。
同じ学校のやつから告白されたりしたこともあった。
でもやっぱり好意のない女子とは付き合えない。
それに俺には好きな人がいる。
片想いだけど。
一度も話したことはない。
中学の頃から学校が一緒で、奇遇なことに高校も同じだった。
そして俺は中学2年の頃からその子に好意を抱いているのであった。
1度だけ話したことがある。
それは中学2年の夏。
俺は甘いものが好きなため、制服のポケットに毎日飴を入れていた。
「あのー…」
後ろから誰かが呼びかけてきた。
俺は後ろを振り返る。
「ん?」
「飴玉落としたよ」
って笑いながら言ってきた。
その笑顔が他の子と違って見えた。
「いや、え。ありがとう」
動揺して声が裏返った。
「うん!」
「つーかそれあげるよ。俺…まだ持ってるし」
「いや、いいよ!あ、なら交換しよっか」
そう言って彼女はチョコレートを出してきた。
「おう」
手が触れた瞬間生まれて初めての緊張感が襲ってきた。
そして俺はその場を走り去ったのだった。
夏休みに入ったのはいいが、特にすることがなく今日は海に来てしまった。
夏休みにすること…。
強いて言えば、友達とサッカーをすることだ。
しかし今日は部活仲間のやつが家族旅行に出てしまったため俺は5日間暇な時間を過ごさなきゃいけなくなってしまった。
「あーあ、彼女でもいればなぁ」
今俺は高校3年生だが、生まれてから一度も彼女ができたことはない。
同じ学校のやつから告白されたりしたこともあった。
でもやっぱり好意のない女子とは付き合えない。
それに俺には好きな人がいる。
片想いだけど。
一度も話したことはない。
中学の頃から学校が一緒で、奇遇なことに高校も同じだった。
そして俺は中学2年の頃からその子に好意を抱いているのであった。
1度だけ話したことがある。
それは中学2年の夏。
俺は甘いものが好きなため、制服のポケットに毎日飴を入れていた。
「あのー…」
後ろから誰かが呼びかけてきた。
俺は後ろを振り返る。
「ん?」
「飴玉落としたよ」
って笑いながら言ってきた。
その笑顔が他の子と違って見えた。
「いや、え。ありがとう」
動揺して声が裏返った。
「うん!」
「つーかそれあげるよ。俺…まだ持ってるし」
「いや、いいよ!あ、なら交換しよっか」
そう言って彼女はチョコレートを出してきた。
「おう」
手が触れた瞬間生まれて初めての緊張感が襲ってきた。
そして俺はその場を走り去ったのだった。

