「……分かりました」




私の声に、この場にいる全員の視線が向けられる。




…お嬢様は、私が守る。





幼い頃も今も、固くそう誓っていた。

だから私は……




「私、水野優は、生徒会に立候補します」




真っ直ぐな言葉が口を出る。


それは湖に落ちた雫が波紋を作るように、生徒会室に静かに響いた。