恋愛ゲーム ‐ 生徒会長の狙いは私 ‐



「君の名前って…水樹優、だよね?


……良かったら、生徒会に入らない?」



予想外の展開に、ぽかんと口を開いた。
そんな私の代わりに声をあげたのは一之瀬秀とお嬢様だった。



「ちょっと、ユウを巻き込まないでよ!」



「会長の邪魔をするやつと一緒に仕事なんて出来ません!」



「だってこの人面白いし、ライバルは多い方が楽しめるでしょ?」



「「ライバル?」」



一之瀬秀とお嬢様の不思議そうな声が重なる。
でも、私にはこのライバルという意味は大体想像がついていた。
昔からのお決まりパターン、いつものことだ。