恋愛ゲーム ‐ 生徒会長の狙いは私 ‐

「知り合いなの?」



会長の声にお嬢様が頷く。

「私の家に仕えてるの。小さな頃からの仲だよ」という補足説明に「へえ…」と小さく呟いた彼は、近くに寄り自分の姿を見定めた。



「な、なんですか…」



じろじろと観察されて思わずたじろぐと、「隙あり」と会長に持っていた生徒会の紙を盗られた。

ちょっと…!



「返して下さい!」



「返すもなにも君のじゃないよね」



「お嬢様の意思に反するものなんて存在する必要ありませんから!」