「!、会長!」 ぱっと弾かれたようにそちらへ目を向ける彼。 つられて声の主に視線を移した。 「はじめまして、シュウのお友達……って訳ではなさそうだね」 予想通り、そこにいたのは生徒会長。 見た目は噂通りの『王子様』でも、中身は違うことは既に知っている。 「会長!コイツ生徒会加入の書類を…!」 「えっ、それはちょっと困るなぁ…」 苦笑いを浮かべて頬を掻く生徒会長。 この隙に逃げて処理しますか…。 そんな風に思っていると、聞き捨てなら無い台詞をコイツは言った。 「本人連れてきてるのに…」