「……わかった…」


「!、ほんとっ? 嬉しい!」



優しく自分の髪に触れる彼女。

その数秒後、綺麗な貝殻のヘアピンが自分の髪の毛を留めていた。



「ふふ…っ、やっぱり似合う…」



嬉しそうな彼女の瞳は、ヘアピンの色が反射して明るく輝いている。


純真無垢なその姿はとても眩しくて、儚げで…




………いつか壊れてしまうんじゃないかと不安を覚えた。





彼女は自分が守る。




幼い頃から、固くそう思っていた。