「え、ユキ達早くない?」 ミユキくんの呼び掛けから数秒後、本当に間宮先輩…もとい、王子様が現れた。 柔らかそうなハニーブラウンの髪に、優しそうな甘いマスク…。 隣の部屋で寝ていたらしく、指定のYシャツを着崩していた。 寝起きですらこんなに爽やかなんて、女の子から人気な訳だ。 「いや会長が言った時間ですけどw」 「あっ、ほんとだ。寝てると時間の間隔狂うなぁ…」 王子様はごめんね、と柔らかく謝ると、近くにある事務椅子に座るように促した。