爽やかな青空が広がる朝。
ベランダから差し込む太陽の光に、私は目を細めた。


今日は、私にとって妹のような存在の優(ユウ)の入学式。
それに見合う良い天気だと思う。



「お嬢様、そろそろ登校の時間ですよ」



噂をすれば、ユウこと水樹優(ミズキユウ)が私に声を掛ける。

彼女は私の家系に代々仕える家系の女の子で、小さな頃からずっと一緒にいた。
高校も私を追いかけて同じ学校を選んできている。