蒼大も楓も、バレーの腕前は中々のものだ。
蒼大は"次世代の3本指"のひとり、
「蒼き閃光のイガラシ」と呼ばれ月バリに載り、注目を集めている。
楓は、蒼大のように全国に名は知られてはいないものの、中学生女子とは思えない破壊力満点のスパイクで得点を量産している。
……朝練は、いつもこの2人が一番乗り。
準備運動がてら軽く走り、一通りのストレッチを終えた。
「……お待たせ。蒼大、楓の順で5本交代ね」
2人が了承すると、早速蒼大は助走の体勢に入る。
私の方も準備が整うと____ 彼は走り出した。
獲物を欲するような目で、動作で、「ボールをよこせ」と訴えてくる。
私はそれに応え、ボールを放った。
角度、高さ…… うん、いい感じ。
そして、床を蹴り大鷲のごとく飛んだ彼。その手に吸い込まれるようにボールがいった。
いつだって、蒼大のフォームは美しい。
これが彼の強さの一番の要因だろう。
そのまま、彼は打った。
雷のように、あらゆるものを突き刺してしまうようなスパイク。
轟音が体育館中を満たした。
「よっしゃ!」
……今日も調子良さそうね。
「……お願いします」
「おねがいしまぁーす!!」
既に他のメンバーも続々と来ているようだった。
AM7:00
朝練開始だ。
蒼大は"次世代の3本指"のひとり、
「蒼き閃光のイガラシ」と呼ばれ月バリに載り、注目を集めている。
楓は、蒼大のように全国に名は知られてはいないものの、中学生女子とは思えない破壊力満点のスパイクで得点を量産している。
……朝練は、いつもこの2人が一番乗り。
準備運動がてら軽く走り、一通りのストレッチを終えた。
「……お待たせ。蒼大、楓の順で5本交代ね」
2人が了承すると、早速蒼大は助走の体勢に入る。
私の方も準備が整うと____ 彼は走り出した。
獲物を欲するような目で、動作で、「ボールをよこせ」と訴えてくる。
私はそれに応え、ボールを放った。
角度、高さ…… うん、いい感じ。
そして、床を蹴り大鷲のごとく飛んだ彼。その手に吸い込まれるようにボールがいった。
いつだって、蒼大のフォームは美しい。
これが彼の強さの一番の要因だろう。
そのまま、彼は打った。
雷のように、あらゆるものを突き刺してしまうようなスパイク。
轟音が体育館中を満たした。
「よっしゃ!」
……今日も調子良さそうね。
「……お願いします」
「おねがいしまぁーす!!」
既に他のメンバーも続々と来ているようだった。
AM7:00
朝練開始だ。
