厨二病血液の妹【ハイキュー‼︎】

「中山、小林、田野、何やってんの?」




3人組の動きが止まる。

時間ですらも、止まったように思えた。

ゆっくりと声のした方へ目をやると








そこには錬登の姿が。







「アンタら、ここに呼び出すなんてバカだよね。しかも昼休みにさ。ボク達中庭でメシ食ってんのに」




まさか錬登が来るなんて思いもしなかっただろう。

3人組の顔は段々と青ざめ始めた。



「しかもアンタら、俺たちのファンなんだろ? だったらマナーぐらい守ってくんなきゃ困るね。それに……」



喋り出したら止まらない。
錬登のイヤミは最早一級品だ。


すると、制服のポケットからスマホを取り出した。
そして某黄門様のように3人組に向けて突き出す。





「ボク、さっきの弁当ぶちまかしてるとことかさ、録っちゃったんだよね」





その一言が決定打。
奴等は血相を変えて騒ぎ出した。




「や、やめて保科くん!
あたし達反省するから!!」




「おーそうかそうか。反省してんのか。
けどな、今度また雅に嫌がらせしたら……」







「この世の中で、生きられないようにするからなぁ?」







「「…………!!!」」






そう言った錬登の顔は、いつもの彼とは想像がつかないほど翳りが差していて。





「……逃げるよ!」

3人組を立ち退かせるには充分だった。