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お弁当を食べ終わると、準備室へ向かった。
そっと戸を引くと、いつものイスで雪は待っててくれた。
「や」
音楽を聴いてた雪のとなりに座ると、優香ちゃんとお昼を食べたことを教えた。
「雨弓ちゃん、友だち増えて良かったね」
とろんとした瞳で、私の肩を抱きよせるから、心臓がドキンと跳ねた。抱きしめられるたびに苦しくなる。
「じゃお祝いのちゅーしよっか?」
雪は私を抱きしめたまま、片方の手で頭を撫でてくれた。ふわっと、甘い匂いに包まれ頭がくらくらしてきた。
「それ関係ないよ」
「いいの、したいの」
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