「とぉー…た?」
不思議なことに、いじけたような表情で私から目を反らした。
「ああそーかよ。なら消えろ」
「え」
「知ってたよ、お前がビビってオレにつき合ってることくらい」
「……っ」
「もういいわ」
そう吐き捨てると、とーたは玄関へ入ろうとしたら、慌てて腕を掴む。
「待って!?怒ったの!?そんな突然――」
そのとき、間近で見たとーたの瞳が、あまりに真剣でそして綺麗で、息をするのも忘れてしまった。
「触んな、離せ」
まるで傷ついた狼みたい。
(なんでそんな目をするの?とーたが私の言葉で傷つくなんてあり得ないよね……?)

