「あっ!?ゆーちゃんっ!?」
「来ないで優香っ!」
それは突然のことで、後を追いかけることができなかった。なんとなく、ゆーちゃんの背中が私を拒絶してる気がした。
(いったい何がどうなってるの……!?)
その後、この人たちと何を話して、いつの間に別れ、難破荘に辿りついたのか覚えてない。
我に返ったら、とーたとふたりでボロボロの難破荘のまえに立っていた。
でも、ゆーちゃんが気になって、門をくぐろうって気になれない。足が地面に張りついてこれ以上進まない。
「なに考えてる?」
「……っ」
学校を出て、はじめてとーたが私に話しかけてきた。"心ここに在らず"だと伝わっている。
「ゆ………ゆーちゃんが…………気になる」

