「なぁ、東田くんの彼女なんだよね?」
金髪の怖そうなひとりが、はっきりそうゆーちゃんに話しかけるから、一瞬、ぽかんとした。
「チゲぇよ。そっちじゃねー」
すぐにとーたがタバコに火をつけながら否定すると、
「だってきのう自分で言ったンすよ、伊藤優香だって――」
と怪訝な顔をしたから、とーたは私を指さした。
「だからそれはコレ。そっちの女はツレ」
「……は?……てことはお前騙したのかよ…!?」
みるみるその男の顔が険しくなったとき、ずっと黙ってたゆーちゃんが叫んだ。
「ご、ごめんなさいッ!!」
真っ赤な顔で、目には涙が浮かんでる。私がいままで見たことないゆーちゃんの顔。
あっけにとられる私を残し、彼女は逃げるように走り出した。

