ナンパボーイズ



おまけにとーたの背中、あからさまに怒ってる。

ゆーちゃんがいればなんとかなると思ったけど、ぜんぜん甘かったかもしれない。

とりあえず、とーたのあとを続いて歩いた。チラッとゆーちゃんの顔を見ると、林檎よりも真っ赤になってる。

きっと今の状況に困ってるんだと思った。

やっぱりゆーちゃんもつまんないよね。

『ゴメンね?変なことにまきこんで』

前のとーたに聞こえないよう、口パクで伝える。でもゆーちゃんは無言。

とーたの住む"難破荘"は、学校のそばだからすぐに着いちゃう。

(なにか盛り上がる作戦を考えなくては!)

そうは思ったものの、いい考えが浮かばずだんだん難破荘が近づいてきた。

どうしよう………と切羽詰まったとき、急に隣のゆーちゃんが足を止めた。