ナンパボーイズ



(ゆーちゃん…?)

いつもの彼女らしくない。

(とーたの前だから緊張してるのかな?)

でもゆーちゃんはとーたと同中だし、平気と思ったんだけど。

「……ど、ど、どうも」

いつも沈着冷静なゆーちゃんがどもってる。

一方、とーたはゆーちゃんを一瞥したあと私をジロリと睨んだ。

「今日ウチ来ンじゃねーの?」

「えっと………ゆーちゃんとふたりで………」

ビビりながら答えると、とーたは舌打ちしたあとタバコを消して、歩きだした。

「……………………っ」

そしてこのとき、小声でなにか呟いたみたいだけど、私には聞きとれなかった。