ナンパボーイズ



「その制服知ってるぞ。S高だろ?こっから近けぇし」

臭い息がかかるほど顔を近づけられ、恐怖と嫌悪感で震えてきた。

「……S高…です。………とーたと同じ学校の…」

無意識に"とーた"と言っちゃった。

別に深い意味はなく、ずっと『とーた助けて!』って祈っていたから、つい口から出ちゃったんだ。

けれどその途端、このふたりはピタッと動きを止めた。まるで電池が切れたように。

(…………アレ?)

「とーたの……お友だちですか?」

「………!?」

すると今度は、はっきりふたりが目配せをしたのが分かった。

「…………なんか関係あンのかよ?」