ナンパボーイズ



(殴られ………ううん殺されるかも!?)

一瞬で走馬灯がよぎったくらい、怖いふたりだった。なんて日だよ、神様!

よく考えたら悪いのは私なんだけど、内心『神様のバカヤロー!』と怒鳴ってた。

こうしてわなわな震えてる間もふたりは迫ってくる。

「傷でもついたらどーしてくれんだよ!?」

「お前わざとやったろ?」

「ち、ち、違っ」

「ふざけんな、修理代出せよ」

「女だからって許さねーからな‼」

不良ふたりは、どんどん私に詰め寄る。そしてとうとう電信柱にドンと追いつめられた。

女子が夢見る壁ドンなのに、ちっとも嬉しくない。

こんな逃走中の凶悪犯みたいな男たちなら、涙しか出ない。

(どーしよー!?マジ怖い!!助けてとーた!!)

「なに泣いてんだよ、悪ィのお前だろ?」

「そーだ、これじゃこっちが悪ぃみてぇじゃん?謝れよ」

「す、すみま…」

「泣いてごまかしてんじゃねーぞ!?家と学校どこだ!?逃がさねーかんな‼」