ナンパボーイズ



『……こないだも夜にいきなり今から会おうって言ってきたんだよ!もう家の前にいるから……って!こっちの都合も考えて欲しい』


『夜中でも平気で電話してくるの!私は寝たいのにィ!』



優香から、そんな話を聞くたび心臓が悲鳴をあげる。とーたは優香にベタぼれで、今もふたりは一緒なんだと思うと泣きそうになる。

でももう今さら、『とーたが好き』なんて優香に言えやしない。

でもできるなら一度とーたに訊きたい。

『優香のいったいどこが好きなの!?』って。

とーたが告ったなんていまだに信じられないよ。

(やっぱりあの、子猫みたいな可愛い雰囲気かなぁ?私もあんな風に、ピンク色のオーラ出しとけばよかったのかな…!?)

虚しい気持ちが膨らんで、地面に転がってたジュースの空き缶を、思いきり蹴りあげた。