その言葉につられて私も出口を見た。
教室中のみんなも、ナンパボーイズの北原雪成の登場に驚いたらしく、ざわっと空気が一変した。
雪は学校一のオシャレ男子だ。
いつも制服をうまく着崩してるし、髪型や色もころころ変える。イケメンだし、背も高いし、これでモテないわけがない。
このクラスの雪担が、一瞬で色めき立ったのが分かる。
でも、そんな雪に近寄ったのが、クラス1ジミーな文学女子、三浦雨弓だったから衝撃が走る。
ふたりがいそいそと廊下に消えると、女子たちは一世に立ち上がった。
「うっそなんで雪が三浦さんをお迎え!?」
「ね!?三浦さんて最近よく雪と話してるよね!?なんで!?」
「あー、そう言われると私もこないだ本を貸し借りしてるとこ見たかも!」
「付き合ってたりするの!?」
「えー、まさか!だってナンパボーイズの雪だよ!?」
「だよね!?でも雪って女の趣味読めないからなぁ……!」

